わんちゃんの「問題行動」は、わんちゃんのSOSです!

 

🐶はじめに🐶

 

そもそも、それは本当にわんちゃんの「問題行動」「困った行動」ですか?

 

飼い主さん(人間)が自分の思うようにわんちゃんが行動してくれないことを「問題行動」「困った行動」と捉えてませんか?

わんちゃんにとっての「問題行動」ではなく、人間がされて困る行動を「問題行動」と捉えてませんか?

本当は「問題行動」も「無駄吠え」もないんです。

 

飼い主さん(人間)が自分の思うようにわんちゃんが行動してくれないから「しつけ」しなきゃ!と思ってませんか?

 

 

人間の対人関係と同様、自分以外の人や動物や自然やものは自分の思うようにコントロールなんてできません。

 

それでも、心清らかでけなげなわんちゃんは人間にあわせてくれようとします。

そんなわんちゃんの性格に甘えて人間がついつい偉そうに指示をしようとします。

 

例えば、して欲しい事、やめて欲しい事をしたら褒める。

これは特に問題ないしよく見かける、やっている行動ですが、そうしてると人間の顔色を伺うわんちゃんになってしまいます。

わんちゃんが楽しく自尊心をもっていきいき生きられるのがいちばん。

 

「しつけ」よりも、まずはストレスの少ない環境に整えてあげてあたたかく見守ってサポートしてあげましょう。

 

☆いわゆる「犬の問題行動」というのは、人間目線での「問題」であって、わんちゃんにとっては意味があるもの。

そして、その「犬の問題行動」を起こさせてる原因を作っていたり、「犬の問題行動」のきっかけを作ってるのは人間や人間が提供してる環境なことも多々あります。

 

もし、「犬の問題行動」でお困りなら、まず変わるのは。わんちゃんじゃなくて、人間が変わることです。☆

 

その他、人から見たわんちゃんの「問題行動」は、わんちゃん自身が困ってる、助けてほしいと思っているSOSのサインなことも多いです。

「こわいよ」「さみしいよ」「不快だよ」「不安だよ」「嫌だよ」「やめて」「暑いよ」「寒いよ」等これらのサインを「問題行動」や「無駄吠え(とされる吠え)」で表してるのです。

 

だから「問題行動」や「無駄吠え」なんて無いのです。

 

 

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●「みんな仲良く」できなくていい●

「うちの子は大型犬と仲良くできない」

「散歩中、他のわんちゃんに遭遇すると吠える」

「他のわんちゃんと仲良く遊べるようになって欲しいからドッグランに連れて行ってるんです。犬の幼稚園に行かせてるんです」

「花火の音や雷の音をを怖がるので慣れて欲しい」

というご相談をうけることもあるのですが、人間だって苦手な物や人がいるのに、わんちゃんにはそれを認めてあげないのはなぜですか?

 

好みや嗜好や個性を丸ごと受け止めて認めてあげることができないのはなぜですか?

 

人間も、苦手な物や人に無理やり慣れさせようとさせられたら苦痛でしかないし、トラウマになるかもしれません。

 

わんちゃんはあなたに連れて来られて、あなたが望んで家族になってもらいました。

その中で色々人間社会のルールにあわせてもらってるのに。

 

従わそうとしたり、言うことを聞かそうとするその支配力は、わんちゃんにとって幸せなことでしょうか?

 

人間が「こうでなければいけない」、「こうして欲しい」「こうなって欲しい」など自分の願望や考えをわんちゃんに押し付けるのではなく、できるだけわんちゃんに自由犬な選択権をあげて欲しいです。

 

 

人もわんちゃんも、なるべく自由で自分の意思で生きる方が豊かで楽しく暮らせると思いますよ。

 

人間にとっての「問題行動」という視点ではなく、犬の「問題行動」とは犬自身が困ってて、どうしたらいいのかわからなくて、その結果「問題行動」としてあらわれることです。

怖い、さみしい、不快だ、かまってほしい、お腹すいた、寒い、暑い、等で、犬が困ったりストレスを抱えると「問題行動」になってしまうのです。

なので、そういう犬のストレスの原因を取り除いてあげると「問題行動」もなくなります。

 

「問題行動」で一番困っているのは、飼い主さんや人間ではなく、犬自身なのです。

 

「直そう」「しつけよう」「矯正しよう」「トレーニングしよう」

目線ではなく、困ってるんだなあ。つらいんだなあ。なんとか楽にしてあげよう!という目線でわんちゃんに寄り添ってあげてください。

「トレーニング」ではなく「サポート」してあげてください。

 

*「しつけ」や「トレーニング」をしなくちゃ!という意識よりも、カーミングシグナルを学んで、わんちゃんの声や思いに真摯に耳を傾けてわんちゃんの言ってることをよく理解してあげて、わんちゃんが毎日いつでも楽しく心地よく暮らせるようにして、一方通行じゃないコミュニケーションを取ることを意識してると「問題行動」はなくなりますよ*

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吠えるのをやめて欲しい

噛むのをやめて欲しい

モノを破壊するのをやめて欲しい

お留守番をして欲しい

などと犬に人間の要望を伝える前に

まずは、人間が犬の要望を聞き入れてあげましょう 

 

 

 犬の「問題行動」を直したい。やめさせたいのはなぜですか?

たとえば、吠えることによってうるさい、ご近所さんから苦情がくる、破壊行動によって大事なものが壊される、等、人間が困るからやめさせたいやめて欲しいんですよね。

 

犬の「問題行動」は何かしらのストレスからくるものですから、犬が「問題行動」をするということは、犬自身も困っているのです。

 

だから、人間目線で「犬の問題行動」をやめさせようと考えるよりも、犬の目線で犬が困っていることをなくしてあげれば、取り除いてあげれば結果「問題行動」もなくなります

ぜひ、犬目線で!

 

犬をコントロールしようとするのではなく、自分の気持ちと環境をコントロール!

★わんちゃんの「問題行動」はストレスからくる行動です★

それは

「しんどいよ」「つらいよ」「悲しいよ」「助けて欲しいよ」「お話きいて欲しいよ」「気持ちをわかって穂欲しいよ」

などという、わんちゃんのSOSを飼い主さんが放置した結果、わんちゃん自身でストレスに対処しようともがいてることの表れです。

 

なので、行動ひとつひとつを止めさそうとしても根本的解決にはなりません。

「止めさせたい」という発想を持つよりも、そこまでのストレスをわんちゃんに与えてしまって放置したことを反省して、今、わんちゃんの、感じている「つらさ」や「しんどさ」「悲しさ」から救ってあげる、助けてあげる視線で考えたり接するようにしてあげて下さい。

 

わんちゃんが「生きるのが楽」になるように環境を整えてあげてください。

 

毎日、楽しくて、嫌なことがなくて、おいしいごはんが食べられて、ぐっすり眠れて、飼い主さんが言うこを聞いてくれて(会話してくれたり、コミュニケーションがとれる)安心、安全な日々なら「問題行動」は無くなります。

 

叱る前に「しつけ」をしようとする前に、わんちゃんに、なにかを「教えたり」「止めさそう」とする前に、まずは、わんちゃんが機嫌よくのんびりと穏やかに暮らせるように、環境を整えてあげよう。

人間が変わろう。

 

例)吠える→叱る。ではなく、「吠える」原因を見つけてその原因に対処する

分離不安でモノを破壊する場合も、叱ったりしても破壊行動は止まりません。

 無駄吠えも破壊行動も分離不安も 原因を知りそれに対処する 

また、おやつなどで気をそらしたり、ごほうびとして与えても、それは一時しのぎにしかなりません。

犬の行動には必ず原因があります。

まず犬に聞きましょう。犬語を覚えて犬の気持ちや意思を汲み取ってあげましょう。

「悲しい」「不安」「嫌だ」など。何か理由があるのでその理由を聞いて納得のいくこたえを犬にお話しして下さい。

 

そもそも人間が言う「犬の問題行動」は「人間のとっての」犬の問題行動という捉え方が多く見られます。

「犬自身の問題行動」と「人間のとっての犬の問題行動」は別です。

 

人間のとっての犬の問題行動」の視点は→犬自身の気持ちや、情緒や精神状態などは考えずに、犬の現状や行動だけを見て対処しようと思うことです。例えば吠えてうるさい、困る。啼くのを止めさせたい。とかです。

あるいは、スリッパを齧る、困る、止めさせたい。とか。

 

それに対して、「なぜ、吠えてるんだろう?」「なんでスリッパを齧るんだろう」と、その犬の行動や状況の根本の原因を探り、知ろうとして、今出ている行動や状況じゃなく、そうさせている原因に対処するのが「犬の問題行動」の視点です。

 

犬が「問題行動」をする背景には、「恐怖」や「不安定」「不安」「ストレス」などが考えられます。

犬の「問題行動」は犬自身の「SOS」でもあります。

なので、犬の感じているその「恐怖」や「不安定」「不安」「ストレス」を分かってあげて、その原因を取り除く対処をしてあげて助けてあげて下さい。

「恐怖」や「不安定」「不安」「ストレス」を感じて「問題行動(人間から見た)」をしているのに、叱ったたりしても、ますます情緒不安定なワンちゃんになるだけです。ますます「問題行動(人間から見た)」が増えるだけです。

 

わんちゃんの「問題行動」が出たときこそ、人はわんちゃんに優しく優しく穏やかに接して安心できる環境を与えてあげましょう。

 

怖いこと、不安なこと、不快なことがあった時に、素早く人が安心を与えてあげることができれば、犬はストレス耐性の強い安定した子になり、結果「問題行動」もなくなります。

 

あと、上に「吠える」ことについて例として書きましたが、犬は「吠える」のは習性ですし、コミュニケーションの手段です。ただ、意味もなく吠え続けたりするのが「SOS」です。

 

その他、まずは犬の習性を知り、そしてその上で、「犬の問題行動」という捉え方をまずは止めて

・今、わんちゃんも困っているんだな

・わんちゃんもどうすればいいのかわからないんだな

・わんちゃん、不安なんだなあ。恐怖なんだなあ。

その原因をなくしてあげよう!

という視点で向き合って見てください。

 

☆くれぐれも人間の思い通りにしようと思わないで下さい。まずは、そういう考え方を変えてください。

「しつけ」や「トレーニング」に短い犬の人生の時間を費やすのはもったいないと思いませんか?

 

・エゴイスティックな飼い主

☆わんちゃんの「問題行動」をやめさせたい&治したい理由はなんですか?

・自分や家族が困るから?イライラするから?

・ご近所さんの迷惑になるから?

そういう考え方よりもまず、わんちゃんを助けてあげよう!という意識で向き合ってみてください。

前述のように、今表れているわんちゃんの「問題行動」はわんちゃんのSOSです。

人間が困っているより以前にわんちゃんが困っています。なのでまずは、わんちゃんを助けてあげなきゃと思って下さい。

 

あなたの犬に対する「こうして欲しい」「それ止めて欲しい」「こうなって欲しい」等の気持ちや願望を犬に押しつける前に、わんちゃんの気持ちを読み取るスキルを身につけてください。

 

また、苦手なことをなくす方が「犬のために」なるから・・・。

と、

・他の犬と触れ合うのが苦手

・花火や車や雷ななどの大きな音が苦手

・病院が苦手

・クレートが苦手

・待てができない

等の「しつけ」をしたいというのは、決して「犬のため」にはなりません。

 

「犬のため(あなたのため)」と言って、自分の思うようなふるまいをして欲しいと、自分の考えや価値観の押し付けは「支配性」の誤魔化し言葉だと思います。

 

 

以下続く

犬と人間ではものさしが異なります

 

いわゆる「無駄吠え」といわれるものについて

 

肯定的な態度を示してあげる。自信をつけてあげる

 

人間でもそうですが、みんなが同じ性格で同じことが得意ということはないです。

お外が好きな犬。他の犬が好きな犬。社交的な犬。お家が好きな犬。他の犬が苦手な犬。等個性は様々です。

それなのに「他の犬と仲良くして欲しい」からと無理やり慣らそうとする&トレーニングするのは飼い主のエゴです。

例えば、他の犬が苦手でワンワンと吠える犬に対して叱ったり、どうして吠えるの!と責めることも酷な話しです。

お化け屋敷やジェットコースターが苦手で怖くて泣いている人に対して「なぜ泣くの?」「慣れなさい」とは言わないでしょう?

なので、もし他のわんちゃんや苦手なものに吠える犬に対しては、まず、その吠える理由を知り受け入れてあげて下さい。

「なんで吠えるの?怖くないよ。吠えたら駄目!」じゃなくて、「うん。うん。そうだね。怖いよね。びっくりするよね」と。

 

怖かったり不快があって吠えている犬に叱っても、エスカレートするか、もしくは叱られて萎縮してその場はとりあえず止んでも、同じような場面に出くわすとまた繰り返します。

 

でも「怖いよね。嫌だよね」とその吠えを一旦受け止めてあげて、不安や怖さや不快感を肯定してあげると、犬も安定さを取り戻します。

叱ったり「どうして吠えるの」と責めるより、どうぞその「吠え」を肯定してあげてみて下さい。

横に座って一緒に「怖いねえ。嫌だねぇ。もう大丈夫よ」と。

 

 

🐶まずは人間から!🐶

 

「なんでうちの子(犬)はこんな事するんだろう?」

「なぜ、うちの子(犬)はこんな困った行動するのかしら?」

等、わんちゃんの「問題行動をやめさせたい」と思う方は疑問に思うことがあると思います。

 

理由はストレスの転嫁行動や危機感や何か伝えたいこと等その行動や時と場合によって様々ですが・・・。

 

わんちゃんからの視点で人間を見てみると、もっと疑問、わからないことだらけです。

 

「なんで、ごはんやおやつの前にオテやマテと言われるのかな?」

「どうして不快なことや怖いことを伝えるために吠えてるのを叱られるのかな?」

「うちの飼い主さんは毎日僕をひとりにしてお出かけするのはなんで?」

等々。

わんちゃんから見たら人間が普通にしてる行動は疑問だらけです。

 

犬に限らず人間でも、自分の理解不能なことはストレスの原因になることもありますよね。

 

わんちゃんの気持ちや行動を理解しようとつとめるのと同じくらい、まずわんちゃんにとって飼い主さんの行動もなるべくわかりやすいものにしてあげるとわんちゃんもストレス少なく安心できます。

 

結果「問題行動」といわれるものも減りますよ。

・「しつけ」や「トレーニング」という発想ではなくて「種を超えたコミュニケーション」という視点で!